数年ぶりですね

何年ブリになるんでしょうか、近所のおじさんが久しぶりに帰ってきてました。
数年前に突然、奥さんが亡くなって一人暮らしをする父をお子さんが自分達の住む地域へ、連れて行きました。
6年ぶりに近所のおじさんに会いましたが、年齢は80歳をこえているみたいでも、以前に増して若々しい。
身なりも、奥様に先立たれた雰囲気すらなく、麦わら帽子を粋にかぶって杖を片手に、この辺りの住人では無かったようです。
今は、娘夫婦の近くのマンションに独り暮らしをしていて、月に一度の病院と、たまに行くパチンコが楽しみらしいです。
今回は、自宅を処分する為に帰ってきたとの事。
おじさんの住んでいた家は持ち家ですが、土地は借りている土地のようです。
子供さんたちは、この実家に戻っての生活を考えていないとのことで、家族で話し合って処分をすることにしたようです。
家の中には、奥さんと一緒に過ごした、家財道具がそのまま残っているとの事。
持って行きたいが、今のマンションには必要なく充分で思い切って、家財道具も処分すると言う事でした。
自宅の近くに立ちながら、重機で壊されていく我が家を眺めながらおじさんは、ジーと見つめていました。
夫婦で立てた家が、重機によってことも見事に壊されていく淋しさを噛みしめているようでした。
これから、新しい家を建て直すというなら淋しさ反面、楽しみもありますが、そこにはもうおじさんの家が建つことはないのですから。
それでも、おじさんが以前に増してダンディーに粋なおじさんになっていた事が、少し安心しました。
それなりに人生を楽しんでいるような気がしました。